日々の業務でkintoneを利用する中で、機能の操作方法や不具合に直面する場合があります。
そのような時、誰かに質問する前に自身で解決する能力である「ググり力」を高めることは、作業を早く進める上で非常に重要です。kintoneの活用を進めるためには、この「ググり力」が大きく役立ちます。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
kintoneの不具合解決における「ググり力」の重要性
kintoneの操作や機能に関する疑問が生じた際、周囲に質問することは一つの解決策です。
しかし、質問には見過ごされがちな労力が伴います。この労力を理解することは、自力で解決する能力を高める第一歩です。
質問が伴う労力と非効率性
質問者は、自分が理解できない内容を、相手に伝わるように言語化する労力を必要とします。
特にメールで質問する場合、相手が内容を正しく把握できるような文章を作成することは、手間がかかるものです。
さらに、質問をしても回答が遅れたり、質問の意図が正しく伝わらずに何度もやり取りが発生したりする場合があります。その結果、回答が届く頃には、質問者が何について質問したのか忘れてしまうこともあります。
これらの状況から、質問すること自体が、実は多くの時間と労力を費やす非効率な行為であると理解できます。自分自身で調べて解決する方が、一般的に楽で早く、好ましい結果に繋がりやすいです。
質問に回答する側の労力と心構え
質問を受ける側にも、回答するための労力が発生します。上司や先輩が質問に答える場合、彼らは自身の時間を使って情報を提供しています。
何一つ調べずに質問するのと、自身で調べた上で「ここまで調べたのですが、ここが分かりません」と質問するのとでは、質問の質に大きな違いがあります。
優しい先輩が「何でも質問してね」と言ってくれる場合もありますが、それに甘え続けることは良くないことと考えられます。
技術職において、自力で問題を解決できない人は、生き残ることが難しい場合もあるため、「ググり力」は専門職として非常に重要です。
「ググり力」の定義と高める必要性
「ググり力」とは、知りたい情報の大半をGoogle検索で見つけ出せる能力を指します。
kintoneの活用においては、この「ググり力」が高い人ほど、新しい機能を覚える速度が速い傾向にあります。
kintoneの不具合や操作に関する疑問の多くは、Google検索によって解決できるため、この能力を高めることはkintoneを使いこなす上で不可欠な要素です。
kintoneヘルプページを最大限に活用する方法
kintoneには非常に優れたヘルプページが存在します。その内容を理解し、自身の疑問解決に繋げるためには、Google検索を活用することが重要です。
ヘルプページの優れた点と利用の難しさ
kintoneのヘルプページは、非常に丁寧で詳細に作られており、実際の画面画像を用いて説明が提供されています。
そのため、多くの疑問や不具合はヘルプページを参照することで解決できます。
しかし、kintoneの機能や名称に不慣れな初心者の場合、ヘルプページを直接見ても、知りたい情報を見つけ出すのは難しい場合があります。
これは、英語が全く分からない人が英文の教科書を読むことに似ています。中級者以上であれば、ヘルプページから必要な情報を素早く見つけることができるものの、初心者にとってはハードルが高い側面があるのです。
Google検索を利用したヘルプページへのアクセス
ヘルプページの内容を効果的に活用する手段として、Google検索が挙げられます。
Google検索は非常に優秀であり、知りたい機能を検索すると、関連するヘルプページが検索結果の上位に表示される傾向があります。
つまり、ヘルプページ内を直接探し回るよりも、Google検索で不明な点を検索し、その結果として表示されるヘルプページを参照する方が、効率的に情報を見つけ出すことができます。
kintoneの不具合や疑問は、Google検索を活用することでほとんど解決できると考えられています。
初心者でもできる検索のコツ
kintoneの機能や名称を把握していない場合でも、Google検索は有効な手段です。
検索時には「kintone」というキーワードと共に、知りたい内容を表す抽象的なワードを組み合わせることで、適切な情報を引き出すことが可能です。
例えば、「kintone スペース 複数行 増やせるやつ」のように、具体的な名称が分からなくても、機能のイメージを表す言葉で検索することができます。
この方法により、該当する機能の正式名称を知ることができる場合があります。このように、不明な用語がある場合でも、さらに抽象的な言葉で検索することで、解決への道が開けます。
ヘルプページ外の情報源と「ググり力」の向上
kintoneに関する情報は、公式ヘルプページ以外にもウェブ上に豊富に存在します。これらの情報源を効果的に活用するためには、より高度な「ググり力」が求められます。
kintone関連のウェブ情報
kintoneの利用企業やユーザー数は増加傾向にあり、それに伴い多くの人々がkintoneに関する情報をウェブ上で公開しています。
ヘルプページだけでは解決できないような内容であっても、ブログ記事やフォーラムなどの情報源によって十分に解決できる情報がGoogle上に多く存在します。
kintoneで不明な点が生じた場合、検索するとこれらの情報源から解決策が見つかることがあります。
検索の質を高めるための具体的な方法
「検索しても求めている情報が出てこない」と感じる場合、それは検索の仕方が適切ではないためかもしれません。
より質の高い検索を行うためには、いくつかのコツがあります。検索の基本は、「具体ワードと抽象ワード」を組み合わせる方法です。
例えば、「kintone スペース 特定の人にしか見えないようにする方法」のように、具体的な対象(kintone)と、知りたい内容(特定の人にしか見えないようにする方法)を組み合わせます。
抽象ワードは、非常に適当な言葉でもGoogleが優秀なため、適切な検索結果を返してくれることが多いです。
さらに抽象度を上げて、「kintone スペース 見えないようにしたい」といった検索も有効です。
どちらか一方が具体的なワードで、もう一方が抽象的なワードである検索は、フリーズせずに検索文言を思いつきやすいという利点があります。
まずは試しに検索してみることで、大抵の疑問は解決に向かいます。kintoneの機能が分からない場合は、「kintone」に抽象ワードを組み合わせるだけで十分です。質問文をそのまま検索窓に打ち込むことも、一つの方法です。
具体的な検索方法:困った時の「ググり力」実践編
kintoneに関する疑問や不具合に直面した際、具体的な検索方法を知っていると、よりスムーズに解決できます。ここでは、特に役立つ検索のコツを具体的な例とともに解説します。
基本のググり方:具体ワードと抽象ワードの組み合わせ
検索の基本は、知りたい情報を明確にする「具体ワード」と、その内容を補完する「抽象ワード」を組み合わせることにあります。この組み合わせにより、Google検索の精度を高めることが可能になります。
具体的な検索例が「kintone 特定の人にしか見れない設定」の場合、「kintone」が具体ワードであり、「特定の人にしか見れない設定」が抽象ワードとなります。
この検索により、kintoneにおけるアクセス権限やレコードの表示設定に関する情報が得られやすくなります。
「kintone 見えないようにしたい」のようにさらに抽象度を上げた検索方法でも、安定してヘルプページや関連情報が表示される可能性が高いです。
具体的な表現が思いつかない場合でも、このようにざっくりとした表現で検索を開始することが可能です。
不明な用語を検索する場合のテクニック
kintoneの機能名や専門用語が分からない場合でも、その機能の概要や見た目の特徴を抽象的に表現することで、適切な情報を検索できます。
次に、「kintone 複数行 増やせるやつ」というキーワードで検索した場合の解説です。
例えば、kintoneのレコード内で複数行にわたるデータを入力できる機能について、その名称が「テーブル」だと知らなくても、「複数行増やせるやつ」という抽象的な表現で検索することで、関連情報にたどり着くことがあります。
検索結果からその機能の正式名称(テーブル)を知り、そこから「kintone スペース テーブル スペース 計算式」のように、より具体的な検索へと繋げることが可能になります。
この検索方法も、「具体ワード(kintone)」と「抽象ワード(複数行増やせるやつ)」の組み合わせの原則に則っています。
複雑なキーワードや専門用語を無理に使う必要はなく、適当な言葉で検索することが重要です。
エラーメッセージを解決するための検索方法
kintoneの使用中にエラーメッセージが表示された場合、そのエラー文言をそのまま検索することが、最も効率的な解決策となります。エラーメッセージには、問題の原因やヒントが含まれている場合が多いためです。
例えば、「コピー元のフィールドに値の重複禁止を設定していないルックアップは表示されません」というエラーメッセージが表示された場合、このエラー文言をコピーして、そのままGoogle検索窓に貼り付けて検索します。
これにより、このエラーに関する解決策や対処法を解説したページが検索結果に表示されます。
検索結果の上位に表示された複数のページ(例:上から2〜3件)を開いて確認することで、エラーの原因と解決策を素早く把握できるでしょう。
このエラーメッセージの例では、「値の重複を禁止する設定をしていないといけない」という解決策が明らかになります。
この検索方法では、必ず「kintone」という具体ワードを合わせて検索することを忘れないでください。他のソフトウェアでも同様のエラーメッセージが存在する可能性があるため、kintoneに特化した情報を得るためには必須となります。
まとめ
kintoneの操作や不具合に直面した際、そのほとんどはGoogle検索によって解決できる可能性が高いです。
質問をする労力や回答を待つ時間を考慮すると、自分自身で調べて解決する「ググり力」を高めることが、kintoneを使いこなし、業務を効率化する上で非常に重要です。
kintoneのヘルプページは非常に充実していますが、初心者にとっては直接の利用が難しい場合もあります。
そのような時は、Google検索を介してヘルプページにアクセスする方法が効率的です。
具体的な検索方法としては、「具体ワードと抽象ワードの組み合わせ」が基本となります。
不明な用語がある場合でも、その機能のイメージを抽象的に表現して検索したり、エラーメッセージが表示された際には、その文言をそのまま検索したりすることで、解決策を見つけることができます。
実践を通じて「ググり力」を高めることは、kintoneの理解を深めることにも直結します。kintoneの利用で詰まった際は、まず自身の「ググり力」を最大限に活用することを推奨いたします。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
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